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釈迦岳トンネル
【しゃかだけとんねる】


田川郡添田町落合と朝倉郡宝珠山村宝珠山を結ぶ鉄道トンネル。全長4,379m。日田彦山線の彦山駅と筑前岩屋駅の間に位置し,釈迦ケ岳の真下を通る。九州のJRトンネル中第6位。昭和12年10月に着工したが,1,740m掘り進んで同16年工事を中止。同27年8月に添田町・田川市・中津市・日田市などの要請により工事を再開。安山岩・花崗岩の固い岩山で断層と湧水に悩まされ,同28年3月には,坑口から約1,800mの位置で21人の死者を出す大落盤事故が起きたが,総工費6億円・使用人員20万人余をかけ,同30年10月30日竣工。翌年日田彦山線は全通し,九州北東部での輸送時間が短縮され,旅客の往復・物資交流が円滑に行われるようになった。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7607213