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ショウケ越
【しょうけごえ】


嘉穂郡筑穂町内住と粕屋郡須恵町佐谷を結ぶ峠。標高約500m。峠名は,神功皇后が,西征の途中生まれた応神天皇を,しょうけ(竹籠)に寝かせて宇美方面から筑穂町大分へ越えたという伝説に由来。若杉山と砥石山の鞍部にあたる。峠を境に北と南で地質が異なり,北側は古生代石炭紀の三郡変成岩や蛇紋岩,南側は中生代白亜紀の嘉穂型黒雲母花崗岩からなる。昭和54年,産炭地振興法に基づき,主要地方道飯塚大野城線が開通,国道201号のバイパスとして,筑豊~福岡市(特に福岡空港)間が短縮された。峠は太宰府県立自然公園に含まれ眺望がよく,宝満山―三郡山―砥石山―ショウケ越―若杉山を結ぶ縦走コースにあたり,年中登山者が多い。近くにはNTT砥石山無線中継所や避難小屋がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7607215