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砥石山
【といしやま】


嘉穂郡筑穂町と粕屋郡宇美町の境界にある山。標高826m。「続風土記」には「砥石あり,故に山の名とす。其砥は肥後天草砥に似たり」とある。三郡山地の南部に位置し,博多湾に注ぐ多々良川の源流部をなす。地質は中生代白亜紀の花崗岩からなる。植生は頂上付近では,西斜面にブナ林・ツクシシャクナゲ,東側にアカシデ・イヌシデが見られ,ほかはスギやヒノキの造林地。頂上西側には,花崗岩塊の鬼岩や,標高774mの鬼岩谷との間に電源開発のマイクロ波反射板がある。頂上からの展望は良くないが,三郡縦走コース(三郡山―砥石山―ショウケ越―若杉山)の中間地点にあたり,直登コースとしては,東側の筑穂町内住の大野からと,西側の宇美町宇美の蘇辺から鬼岩に至る2ルートがある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7607272