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延永手永
【のぶながてなが】


旧国名:豊前

(近世)江戸期の手永名。小倉藩領における広域行政区画である手永の1つで,大庄屋が置かれた。豊前国京都(みやこ)郡のうち。当手永に属する村は,慶応2年には行事・草野・上津熊・中津熊・下津熊・長音寺・吉国・長木・二塚・延永・下崎・長尾・鋤崎・岡崎・法正寺・谷・山口の17か村(京都郡誌)。明治3年には岡崎村が見えず,新たに鳥井原・八田山・黒添の3か村が見えて19か村,戸数945・人数4,334(同前)。なお,元和8年の「人畜改帳」では,行事・草野・上津熊・下津熊・吉国・長木・二塚・延永・下崎・長尾・鋤崎・岡崎・法正寺・谷・山口・黒副の16か村が記載され,大庄屋のうちに延永姓の名は見えない。大庄屋は,天保12年には延永与左衛門(県史資料5),文久元年には延永健右衛門(同前7)。現在の行橋市・苅田(かんだ)町の各一部にあたる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7607296