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花宗堰
【はなむねぜき】


八女(やめ)郡立花町山崎と八女市津の江を結ぶ堰。矢部川のほぼ中流部に位置する。堰長120m,堰高4.5m。コンクリートおよび練石張りの固定堰。久留米藩領の灌漑用水の重要な取水口で,古くから芝堰に類するものがあり,宝暦11年に石張りになった。花宗堰で矢部川を分水した花宗川は,人工河川や溝渠を縫い,大川市で筑後川に合流する。延長23.7km,受益面積3,978ha(昭和56年)で,途中31か所に井堰がある。管理団体は八女市・筑後市域は花宗用水組合(八女市),三潴(みずま)郡大木町・大川市は花宗太田土木組合(大川市),また溝渠への配水や揚水は三潴南部土地改良区(大川市)が行う。毎年3月中旬から4月5日まで,河川修理のため水を止める。八十八夜以降,下流の大木町・大川市での貯水がすむと水を止め,上流の八女市・筑後市だけの専用河川となる。津の江の花宗堰のそばに花宗神社が鎮座。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7607306