宮田線
【みやだせん】

ＪＲ九州の路線名。鞍手郡小竹町南良津の筑豊本線勝野駅から同郡宮田町宮田の筑前宮田駅に至る。延長5.3km，駅数３。九州鉄道が，貝島大之浦炭鉱の石炭を搬出する目的で明治35年２月14日に勝野駅～桐野駅（筑前宮田駅）間を開業，同40年７月に国有化された。日本有数の貝島大之浦炭鉱（昭和16年148万ｔ出炭）の石炭輸送で活況を続けたが，同30年代からの石炭産業合理化に伴う同鉱の相次ぐ規模の縮小，同51年の完全閉山によって実質的な使命を終え，人口激減やモータリゼーションの影響も加わって経営が悪化。昭和59年度の輸送量は139万人，営業係数は2,002で，九州の国鉄43線中40位。赤字ローカル線第３次廃止対象路線に指定され存続が危ぶまれている。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7607347