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一本松峠
【いっぽんまつとうげ】


渋木嶺ともいう。多久(たく)市東多久町と小城(おぎ)郡小城町との境にある峠。標高60m。江戸期,晴気(はるけ)川の川東の晴気宿より多久の渋木(現多久市)に至る道路を別府(べふ)道(一本松越,渋木越)といったが,この中間地点にあたる。渋木嶺について「丹邱邑誌」に「一名晴気嶺又一本松嶺とも云。渋木村ヨリ邑外晴気村ニ行ク嶺ナリ。嶺上ニ小城トノ境ニ一本ノ大松アリ。此木論木ニテ分ケ難ク互ニ熟談シ伐除キ双方ヨリ塚二ツ築キ松ノ木ヲ植ヘタリ」と記しているが,現在では渋木峠,晴気峠ということはない。国道203号や国鉄唐津(からつ)線が通り,峠の通行量は極めて多い。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7607408