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鬼ノ鼻山
【おにのはなやま】


嬢子(おとめ)山ともいう(肥前国風土記・肥前国誌)。多久(たく)市と杵島(きしま)郡北方(きたがた)町との境にある山。標高434.5m。「肥前国誌」に嬢子山は「焼米池(やいごめのつつみ)の東北に聳ゆる大山にして一名鬼ノ鼻山と言う」とある。この山頂から聖(ひじり)岳に通じる尾根付近一帯は,昭和30年ごろ本県で最初に発見された先土器時代の石器遺跡で,同遺跡からはこの山で産するサヌカイト(讃岐岩)でつくった尖頭器が多数出土した。また,北麓には多久市の三年山遺跡をはじめとする多くのポイント遺跡がある(佐賀県の遺跡)。当山は特徴のあるドーム状をなし,草原となっているので展望が素晴しい。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7607421