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鹿島川
【かしまがわ】


鹿島川水系で,7つの支流を持つ。藤津郡塩田(しおた)町の南部,殿木庭(とののこば)や鳥越の谷に源を発し,上流部を谷所(たにどころ)川と称し,平野部で鹿島川となり,鹿島市との境で支流黒川を合わせ,さらに中川を合わせて有明海に注ぐ川。延長10.7km,流域面積58.3km(^2),2級河川。支流の中川が延長12.8kmと長いため,当川を含め中川と呼んだこともあった。中川との合流点北部にある古城には鹿島鍋島家の城があったが,水害をしばしば被り(疏導要書),文化4年現在の城跡の所に移った。古城のある北鹿島地区は,鹿島川と塩田川が形成した沖積平野で,両河川の氾濫による常襲災害地帯であった。昭和37年7月の集中豪雨で堤防が寸断されたのを機に,本格的な河川改修工事がなされ,さらに現在,劇甚災害特別事業として,川幅の拡張・川床の掘り下げ・流路の直線化・井堰の改修などが進められている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7607426