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寺島水道
【てらしますいどう】


呼子ノ瀬戸ともいう。西彼杵(にしそのぎ)半島西岸と端ノ島・寺島間にある水道。西彼杵郡大島町と西海町の境をなす。寺島東端の赤崎と対岸にある呼子ノ鼻との間が最も狭く,幅は約830mあるが,中央に呼子曽根がある。この曽根付近を除いては,水道は深度10mに掃海されている。寺島水道では,北流は低潮の1時間後から高潮の1時間後まで,南流は高潮の1時間後から低潮の1時間後まで流れ,狭い所では最大流速は南流・北流とも3.5ノットに達するが,南口付近では通常0.5ノット以下である。第2次大戦前は,佐世保鎮守府開設以来,作戦行動がある都度,艦艇の集結する所として知られ,今日では海上自衛隊の艦艇の訓練の場ともなっている。太田和港(西海町)と馬込港(大島町)との間には,定期フェリーの便がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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