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平戸大橋
【ひらどおおはし】


県の北西部,平戸瀬戸に架かる橋。九州本土と平戸島を結ぶ。本土側の北松浦郡田平町小手田(こてだ)免と平戸島側の平戸市岩の上町南竜崎(なんりゆうざき)を結ぶ。橋長665m,幅員3.5m。2車線でその両側に1.5mの歩道を設けている。中央径間長465.4mで,釣橋では関門橋の712mに次ぐわが国第2位。釣橋としては北九州の若戸大橋,関門橋,熊本県の大維2号橋に次いで4番目に架橋され,わが国で初めて本格的に大ブロック工法を採用している。これは工場で組み立てた橋桁(標準ブロック210t)を海面からつり上げハンガーロープに取り付けていく工法で組立て精度の向上,工期短縮という利点がある。調査4年,工期4年,工費56億円で昭和52年4月1日開通。県営有料橋で歩行者は無料。この架橋によって国道204号と国道383号が連結し,平戸瀬戸の定期船による渡航は完全にバスに転換した。平戸島の離島脱皮と西海国立公園の北の玄関として県北地域の振興に果たす役割は大きい。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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