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清正公道
【せいしょこどう】


豊後街道のうち,菊池郡大津町から阿蘇郡阿蘇町二重峠までの道路。加藤清正は天正16年肥後へ初入国の時から,豊後街道の整備に力を入れ,清正公道はそれにちなむ名称。大津から北へ,上大津地区を経て東方の阿蘇西外輪山のすそ野にある高尾野の高尾野・新小屋などの集落を通り,古城の堀ケ谷・峠を経て阿蘇町に入り,二重峠に達する。以前はくぼ地の多い坂道であったが,改修工事が行われ,昔の姿は次第に失われつつある。明治初年,沿道の杉並木は伐採され,明治17年白川に沿い立野火口瀬を抜け,熊本から大津を経て阿蘇谷に至る新道(現国道57号)が開通し,清正公道の交通上の重要性は薄れた。現在はほぼこのルートに沿って阿蘇北部地区域農道(ミルクロード)が整備されている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7607721