立野鉄橋
【たてのてっきょう】

南阿蘇鉄道高森線の立野駅～長陽駅間の白川に架かる鉄橋。橋長165m，幅員4m。正式名は白川第一橋梁。阿蘇カルデラの立野火口瀬に位置する。立野火口瀬で白川と黒川が合流して熊本へ流下するが，合流点から350m下流にあり，橋の東半部は菊池郡大津町，西半部は阿蘇郡長陽村に属す。峡谷をつくって流れる白川本流を60度の角度で渡る鋼鉄製のアーチ橋で，昭和２年７月に完成。白川水面から58mの高さで，同47年高千穂線の高千穂橋（高さ105m，宮崎県）の完成まで，鉄道橋としては九州一の高さであった。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7607738