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大平山トンネル
【おおひらやまとんねる】


国鉄高千穂線の深角駅と天岩戸駅の間にあるトンネル。坑口は,深角駅側が西臼杵(にしうすき)郡日之影町七折(ななおり)字吹上,天岩戸駅側が同郡高千穂町岩戸字鳶ノ巣(とびのす)に位置する。全長2,938m・幅員3.8m・高さ4.7m。馬蹄形コンクリート造り。トンネルは,深角駅側から入るとすぐ北にカーブし,川床から105mの高さを誇る高千穂鉄橋の南詰まで,ほぼ直進する。トンネルの上の北寄りに,高千穂・日之影両町の境をなす大平岳(710m)がある。標高は,深角駅側が約244m,天岩戸駅側303mで,1,000分の20の大きな勾配をもつ。県内では谷ノ城トンネル(3,670m)に次いで2番目に長い。底設導坑先進工法で掘削し,昭和46年3月に竣工した。工事は鉄道建設公団が行い,その後の保守管理は国鉄大分鉄道管理局南延岡保線区が担当している。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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