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学園都市遺跡群
【がくえんとしいせきぐん】


宮崎市熊野から宮崎郡清武町木原にかけて所在。旧石器時代から近世まで全時代にわたる遺跡群。24か所の遺物散布地,集落跡,石塔群,山城などから成る。北は清武川,南は加江田川に挟まれた鰐塚山系の東端の標高約10~40mの台地上に分布している。昭和54年に宮崎大学の移転計画に先立ち,県教育委員会が分布調査を実施し,同55年から発掘調査に着手している。旧石器時代から縄文時代早期の堂地西遺跡,縄文時代前期の下田畑遺跡,縄文時代後・晩期の平畑遺跡,弥生時代の堂地東,熊野原A・B遺跡,古墳時代初頭の熊野原C遺跡,平安期にかけての赤坂,前原南遺跡,12~15世紀にかけての前原北・前原西遺跡,山城の車坂城跡,18世紀頃までの山内石塔群などを代表例としてあげることができる。出土品はすべて,県埋蔵文化財センターにおいて整理・収蔵・保管・活用まで一貫したシステムで取り扱われている(宮崎学園都市遺跡発掘調査報告書第1~4集)。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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