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川島トンネル
【かわしまとんねる】


延岡市の川島町と浦城町を結ぶ国道388号のトンネル。坑口は,川島町字崩ケ内(くずがうち)と東臼杵(ひがしうすき)郡北川町長井字野鶴(のつる)に位置する。全長535m・幅員5.5m・高さ4.5m。国道は,川島からいったん北川町南東端をかすめたあと浦城に入り,さらに東臼杵郡北浦町につながる。標高は,川島側108.2m,浦城側123.5mで,浦城に向かって2.5%の上り勾配になっている。照明灯を設置している。昭和53年12月に竣工した。旧道は,もとの県道延岡佐伯線であり,このトンネルの東に位置する追内峠越の難路であった。昭和45年から,難路解消のため追内バイパスの建設に着手し,川島トンネルと,これに隣り合う浦城トンネル(全長420m)が連続してつくられた。バイパスは昭和53年12月に開通し,川島町と浦城町の間は,距離にして13.4kmから6.9kmに短縮され,定期バス運行時間は36分から14分,乗用車は30分から10分に短縮された。トンネル付近の交通量も,開通前の昭和52年の5,149台から,開通後の同55年の5,856台と少し増えた。養殖漁業の町,北浦や美しい景観美の日豊海岸を背後に,このトンネルは効果的な役割を果たすようになった。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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