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黒之瀬戸大橋
【くろのせとおおはし】


黒之瀬戸に架かる大橋。出水(いずみ)郡長島町と本土阿久根市を結ぶ。全長502m・幅7m。昭和49年に竣功。黒之瀬戸は日本三潮流の1つに数えられるほど潮流が激しく,渡海に様々な困難が伴い,島は本土から分離していた。しかし,この架橋により島と本土の間の流通が開けた。島の水産物や農産物は,トラックで短時間で容易に本土の市場へ直送されるようになり,本土からの物資の搬入もスムーズとなって,島の経済を大きく発展させた。また,九州縦断の最短路である長崎―天草―長島―鹿児島の交通が能率化し,観光ルートとしての価値が増大した。架橋効果は非常に大きいものがあったが,将来橋幅の狭いことが問題となるであろう。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7608215