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桜島
【さくらじま】


旧国名:大隅

鹿児島湾北部に位置し,中央部に北岳(御岳)・中岳・南岳の火口を持つ円錐状の火山が連なった火山島。記録に残る噴火のなかでも文明・安永・大正・昭和年間の噴火が大きく現在も活動中である。旧記には向島(向之島)と記されたものが多く,桜島が鹿児島の向こうにあるからという説や東西南北いずれにも面しているためという説もある。また「西藩野史」に,「文明八年隅州向島(或は桜島と名つく)火あり,烟煙藹靉して灰砂飛んで隣国に降る」とあり,向島のことを「四方より臨むに其方に向へるが如し故に称す」と述べている。桜島の地名の由来については種々の説がある。「本朝文粋」には桜島忠信の落書が載っており,忠信が大隅国での任務中,郡司に白髪の翁がいたのを召して過を糺したところ,翁は「老いはてて雪の山をばいただけど霜と見るにぞ身はひえにけり」と詠じた。この歌に感じた忠信は翁の罪を赦し,この歌が桜島忠信の名とともに世に広まったため島名を桜島と呼ぶようになったという。また一説には島の五社大明神社にまつる木花佐久夜姫から出たもので,はじめ咲夜島だったが後に桜島と転称したという(三国名勝図会)。
桜島(中世)】 戦国期に見える地名。
桜島郷(近世)】 江戸期~明治22年の郷名。
桜島町(近代)】 昭和48年~現在の鹿児島郡の自治体名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7608225