久志
【くし】

旧国名:琉球
方言でもクシという。沖縄本島北部の東海岸に位置し,太平洋に面する。北に久志岳・石岳などの国頭(くにがみ)山地を擁し,山地に源を発するオート川・久志大川が南流する。地名のクシは背・後の意で,名護間切の裏側に位置することによるという。「おもろさうし」にも「くし」と見える。久志の古い遺跡は,沖縄考古編年前Ⅳ期の大川田原遺跡であるが,現在の久志集落の成立に関係するものは,集落の東寄りの砂丘上にある後期の久志貝塚,北東約700mの丘陵上にあって,久志の若按司の居城と伝わるグスク時代の上里グスク遺跡,そして東方約300mの丘陵上のアタイ原にある古琉球~近世の久志古島遺跡である。久志集落はこの順で移動し,現集落を形成するに至ったと考えられる。なお,北東約350mに位置する久志前田原水田遺跡からは,古琉球~近代の水田跡が発掘・確認されている。
【久志間切(近世)】 王府時代~明治41年の間切名。
【久志村(近世)】 王府時代~明治41年の村名。
【久志村(近代)】 明治41年~昭和45年の国頭郡の自治体名。
【久志(近代)】 明治41年~現在の字名。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7608354 |





