1990年
【1990ねん】
平成2年{へいせい2ねん}
4月1日に三井銀行と太陽神戸銀行が合併、太陽神戸三井銀行(1992年にさくら銀行に改称)が誕生する。同じ日、大阪で国際花と緑の博覧会が開催される。バブル期ということもあり、民間企業からの寄付総額は国際博覧会史上最高となった。また同じく4月に三菱地所がロックフェラーセンターを2000億円で買収。バブル経済に乗じた海外の不動産投資を象徴する出来事だったが、多くのニューヨーク市民の反感を買った。その後の不動産不況で膨大な赤字を出し1996年に12億ドル(1300億円)で売却する結果となった。8月30日に日銀が公定歩合を年率6%に引き上げる。10月1日、日経平均株価が一時2万円を割った。前年の最高値に比べると半値近い水準にまで下落した。バブル崩壊を感じさせる出来事が起き始める年となった。
海外では、8月2日にイラクがクウェートに侵攻。背景としては、OPECの割当量を上回る石油の増産を行っていたクウェートの影響で石油価格が大幅に下がりイラク経済に打撃を与えた。それを契機にクウェートのイラクに対する援助や油田の領有をめぐる対立等の問題が両国間の摩擦をより一層強める結果となった。また10月、東西ドイツ統一が行われた。しかし東西間の経済格差に見合わない比率での通貨両替が行われ、経済的な混乱を招き、失業者が急増した。
【ジャンル】経済
【関連用語】合併;1992年;銀行;不動産投資;1996年;ドル;公定歩合;日経平均株価;OPEC
| ゴーガ 「金融用語m-Words」 JLogosID : 7661034 |