うじ虫療法
【うじむしりょうほう】
潰瘍(かいよう)や壊死(えし)した組織をきれいにし、新しい組織の増殖を促す伝統的な治療法。無菌ウジ療法ともいう。2mmほどの小さなウジ虫数十匹を壊死した患部などに這わせて、死んだ組織をウジ虫に食べさせる治療法。1週間ほどでウジ虫はサナギになるので、その前に取り除く。ウジ虫は殺菌作用を持つ分泌液で傷口を洗浄しながら組織を食べていくため、感染症を防ぐ効果も期待できる。なお、ウジ虫の分泌する昆虫ホルモンに、傷口の治癒を促進するような作用があるとも指摘されている。うじ虫療法は手足の潰瘍の治療に主に使われているが、将来的には、高齢者の床ずれや重度の熱傷などにも応用が期待されている。
| Ea,Inc. 「新語」 JLogosID : 7775859 |