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Crusoe
【クルーソー】


クルーソ

Transmeta社のマイクロプロセッサのシリーズ名。2000年1月に概要が発表され、10月に搭載製品の販売が開始された。{LF}低電圧駆動と低消費電力が大きな特長で、ノートパソコンや携帯情報端末などで利用されている。特に小型端末に人気がある日本市場を中心に採用機器が増加している。{LF}現在パソコン向けとして広く普及しているIntel社のx86系プロセッサと互換性があるため、Windowsをはじめとする従来のパソコン向けソフトウェアの多くがそのまま使える。{LF}Crusoeは、x86系プロセッサ用の命令で記述されたソフトウェアを、メインメモリに格納された「コードモーフィングソフトウェア」によって独自のVLIW命令に変換して実行する。{LF}変換はプロセッサによって自動的に行われ、一度変換されたコードメインメモリに格納される。再び同じ部分を実行する際には、メモリに貯えたコードを再利用するため、変換に伴う性能の低下(オーバーヘッド)を小さく抑えている。{LF}当初発表された製品には「TM5400」と廉価版の「TM3200」(以前はTM3120と呼ばれていた)の2種類で、その後TM54002次キャッシュを強化したTM5600TM5600シュリンクしたTM5800などがリリースされた。{LF}TM3200を除く各製品には「LongRun」と呼ばれる省電力技術が導入されている。これは、ソフトウェアの実行中にプロセッサの負荷の大きさに応じて動作周波数を動的に変更する技術で、常にフルスピードで動作する従来のプロセッサに比べ、より消費電力を抑えることができる。{LF}同様の技術にはIntel社の「SpeedStep」があり、こちらはノートパソコン向けのMobile Pentium III(Mobile Pentium III-M)/Mobile Pentium 4-Mに導入されている。{LF}ちなみに、Transmeta社はLinuxの作者であるLinus Torvalds氏が所属する会社としても有名。
◆関連用語
マイクロプロセッサ;ノートパソコン;パソコン;Intel;x86;Windows;ソフトウェア;メインメモリ;コードモーフィングソフトウェア;VLIW;コード;メモリ;オーバーヘッド;TM5400;TM3200;TM3120;2次キャッシュ;TM5600;シュリンク;TM5800;リリース;LongRun;動作周波数;SpeedStep;Mobile Pentium III;Mobile Pentium III-M;Pentium 4;Linux




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