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NTカーネル
【エヌティーカーネル】


NT kernel

Microsoft社のWindows NT/2000/XPに搭載されているOSの基盤部分(カーネル)の俗称。Windows NTは企業向け・サーバ向けOSとして開発が始まったため、それまでのいわゆる「9xカーネル」と異なり、安定性の確保を最重視している。{LF}NTカーネルは完全に32ビットベースで作成されており、32ビットアプリケーションはそれぞれが独立したアドレス空間を持つほか、16ビットアプリケーションにもそれぞれ独立のアドレス空間と仮想マシンを割り当てることができる(互換性維持のために共有させることも可能)。{LF}また、これとは別にカーネル自身は独自にアドレス空間を持っている。このため、どのアプリケーションがクラッシュやフリーズしてもカーネルには全く影響しない。{LF}16ビットアプリケーションで問題となるリソースの制限も、OSが16ビットコードを使用しないことや、16ビットアプリケーションにも独立のアドレス空間を与えられるために事実上存在しなくなっている。{LF}NTカーネルではアドレス空間を完全に切り分けたため、必要なメモリ量は9xカーネルより多くなっているが、完全な32ビット化によって安定したパフォーマンスを発揮できるようになっている。{LF}このほか、NTカーネルでは9xカーネルでは扱えないマルチプロセッサ構成や超大容量メモリにも対応する。{LF}また、サーバ向けOSには欠かせないファイルアクセス制御機能や暗号化機能もNTカーネルのみが備える機能である。{LF}一方で、NTカーネル9xカーネルと違ってDOSを全く前提としない環境を構築するため、ハードウェアを排他的に使用するタイプのDOSプログラムは全く動かなくなる。Windows XP以降のWindowsでは、家庭用も含めてすべてNTカーネルを採用している。
◆関連用語
Microsoft;Windows NT;XP;OS;カーネル;9xカーネル;32ビットアプリケーション;16ビットアプリケーション;仮想マシン;クラッシュ;フリーズ;リソース;メモリ;ビット;パフォーマンス;マルチプロセッサ;サーバ;ファイル;アクセス;環境;ハードウェア;プログラム;Windows XP;Windows




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「IT用語e-Words」
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