動き補償
【うごきほしょう】

MC/モーションコンペンセーション/モーション・コンペンセーション
映像データを圧縮する際に、連続するフレーム(画面)間で映っている要素がどのように動いたかを検出して効率よく圧縮する手法。MPEGなどで採用されている。{LF}動き補償を取り入れた画像圧縮方式では、画像の中の各要素(現在の技術ではおおむね16x16ピクセル程度を1要素として処理している)について、前後のフレームの画像と比較してどの方向へどの程度動いているかというベクトルデータを使用する。{LF}圧縮する際にこのベクトルデータを検出し、転送するデータにはベクトルデータと残りの差分を含める。伸張する際にはベクトルデータと差分データを合成し、元の画像を再現することになる。{LF}物体の動きをベクトルデータという形で効率よく差し引くことによって、差分データはベクトルデータを無視した場合の差分データより極端に少なくて済み、高い圧縮率を得ることが可能になる。{LF}これは、カメラのぶれや向きの変化などでほとんど変化しない部分のデータ(例えばカメラが焦点を据えている人物)の移動分を考慮してから残りの部分(人物に対する背景)を処理していると考えることができる。
◆関連用語
データ;圧縮;フレーム;MPEG;ピクセル;差分

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