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デスマーチ
【デスマーチ】


death march/デス・マーチ

「死の行進」という意味の英語表現。IT業界ではシステム開発現場の過酷な労働環境を表す言葉として使う。{LF}人員不足、短すぎる開発期間、予算不足、ユーザからの過剰な要求などの悪条件が重なり、開発チームが過度のオーバーワークや疲弊状態に陥った状態がデスマーチである。体調を崩したり鬱病にかかるなどしてメンバーが減っていくため、残ったメンバーの環境は余計悪化する。経験者によれば過労死や自殺も珍しくないと言われ、あまり洒落になっていない表現である。{LF}もともと、軍隊での過酷な訓練のことを death march と呼んでいたが、Edward Yourdon氏の「Death March: The Complete Software Developer’s Guide to Surviving Mission Impossible Projects」(邦題:デスマーチ - なぜソフトウエア・プロジェクトは混乱するのか)で、混乱したソフト開発現場を death march と表現したことから、IT業界で一般的に用いられるようになった。{LF}ちなみに、同氏はデスマーチプロジェクトを「多大な犠牲と損失、もしくは高い確率での失敗が予測されるプロジェクト」と定義し、ソフトウェア開発においては日常茶飯事であるとしている。その要因として社内での政治力学、経営手腕、プロジェクト管理能力、市場の国際化や新技術の登場などを挙げている。
◆関連用語
IT;システム;ユーザ;環境;ソフトウェア;国際化




インセプト
「IT用語e-Words」
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