IT用語e-Words IT産業 国家試験 42 COMET II【コメットツー】 情報処理技術者試験の出題のために仮想的に設計されたコンピュータ。COMET IIのためのアセンブリ言語「CASL II」の仕様も同時に設計されており、これを利用してCOMET IIで動作させるプログラムを記述し、解答する。{LF}CASL IIは2001年度に新設された「基本情報技術者」試験で出題されるプログラミング言語の一つで、CASL II、C言語、Java、COBOLの4つの中から一つを選択して解答する。4つのプログラミング言語のうちCOMET II以外のものは、公的な規格やそれに準じる共通仕様が存在するため、それに準拠した言語仕様で出題される。しかし、アセンブリ言語(および機械語)は個々の企業の製品(シリーズ)ごとに固有であるため、出題者である情報処理推進機構(IPA)が仮想的なコンピュータであるCOMET IIの仕様を定義して、その上にCASL IIの仕様を定めている。{LF}このように、COMET IIは実際には存在しないコンピュータであるが、受験者がCASL IIプログラミングの訓練ができるようCOMET IIのエミュレータを開発している企業もあり、これを購入するとパソコン上でCOMET IIを仮想的に起動して、CASL IIで記述したプログラムを実行することができる。{LF}COMET IIでは16ビットで1ワードを構成し、65536ワード(128キロバイト)のメモリを内蔵している。数値は16ビットで表現され、命令語は1ワードまたは2ワードで構成される。プロセッサ内部には、16ビット長の汎用レジスタがGR0からGR7までの8つ、16ビットのスタックポインタ(SP)とプログラムレジスタ(PR)、条件分岐などに使われる3ビットのフラグレジスタ(FR)が内蔵されている。これらを組み合わせてCASL IIでプログラムを記述していく。{LF}なお、基本情報技術者の前身である「第二種情報処理技術者」試験では、仮想計算機「COMET」とその上で動作するアセンブリ言語「CASL」が使われていた。コンピュータの基本設計に関する技術の進歩が目覚しいため、基本情報技術者への移行に伴い、後継に当たるCOMET II、CASL IIが新たに定義された。◆関連用語情報処理技術者試験;コンピュータ;アセンブリ言語;CASL II;プログラム;プログラミング言語;C言語;Java;COBOL;機械語;IPA;プログラミング;エミュレータ;パソコン;起動;ビット;ワード;キロバイト;メモリ;レジスタ;SP;PR;条件分岐;FR インセプト「IT用語e-Words」JLogosID : 7795687