リキュールの基礎知識

リキュールの基礎知識
リキュールとは、ベースとなる蒸溜酒に、香味成分、糖類などを加えたもの。その歴史は古く、古代ギリシャ時代にヒポクラテスがワインに薬草を漬け込んだ薬酒を造ったのが起源とされている。
中世になると、錬金術師たちによって、生命の水= Aquavitae アクア・ヴィテと呼ばれる蒸溜酒が誕生。そこに薬草を溶かし込む薬酒が生まれた。ちなみにリキュールという名は、ラテン語で「溶け込ませる」という意味の…liquefacereリケファセレ、あるいは「液」という意味のliquorリクオルが転じたものとされる。
その後、薬酒は修道院などで造られるようになり、様々な薬草や香草を用いた製法が発達。15世紀になって、飲みやすくするために、香りづけをしたり、糖分を加えたものが登場。これが今のリキュールへと発展した。

![]() | 東京書籍 「洋酒手帳」 JLogosID : 8515673 |