CO2排出係数
【しーおーつーはいしゅつけいすう】
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CO2 Emission Factor
電力の二酸化炭素(CO2)排出係数とは、1キロワットアワーの電力を発電する際に排出されるCO2の量を示す値のこと。燃料として使う一次エネルギーの種類によって値は異なる。
石炭や天然ガス、石油などの化石燃料を使って発電するとCO2を排出するが、風力や太陽光、水力などの再生可能エネルギー、そして原子力発電は発電時にCO2を排出しない。そのため、総発電量に占める火力発電の割合が高い電力会社のCO2排出係数は大きくなり、原子力発電や再生可能エネルギーの割合が高い電力会社のCO2排出係数は小さくなる。
日本では2006年4月、一定量以上の温暖化ガスを排出する事業所に対し、温暖化ガス排出量の算出と報告を義務づける「温室効果ガス排出量算定・報告・公表制度」が始まった。事業所が電力会社などから購入した電力を使うと、発電時に排出したCO2は、事業所が間接的に排出したものとみなされる。そこで事業者は、「CO2排出係数×使用電力量」という式で、使った電力量に応じたCO2排出量を算出する。
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![]() | 日経BP社 「プロフェッショナル用語辞典 環境テクノロジー」 JLogosID : 8523006 |