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PM2.5
【ぴーえむにーてんご】


1972年の環境基準では、「浮遊粒子状物質(SPM)」を直径10マイクロメートル以下と定めている。PM2.5は直径2.5マイクロメートル以下のSPMを指す。SPMは大気汚染の原因となるが、PM2.5はSPMの中でも特に粒径が小さく、呼吸器疾患や循環器疾患、肺ガンなど人体への影響がより大きいことが懸念されている。大気中のSPMは火山活動など自然に起因する物質とディーゼル車の排ガスなど人為起源の物質がある。その中でも窒素酸化物(NOx)や硫黄酸化物(SOx)、揮発性有機化合物(VOC)などのガス状物質が大気中で反応生成した粒子状物質や、工場の排煙やディーゼルエンジンの排ガスなど人工的な物質によるPM2.5は、毒性が強いとみられている。
環境省は2009年にPM2.5環境基準を告示した。「健康を保護する上で維持することが望ましい基準」として、PM2.5を「1年平均値が15マイクログラム/立方メートル以下、1日平均値が35マイクログラム/立方メートル以下」と定めた。




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日経BP社
「プロフェッショナル用語辞典 環境テクノロジー」
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