キャッシュトラップ
【きゃっしゅとらっぷ】
ノンリコースローンでは、投資家や第三者に弁済を求めることができないリスクをカバーするために、銀行などのレンダーは、不動産からのキャッシュフローを優先的に確保する様々な仕組みをローン契約に組み込んでいる。DSCRはその代表的なもので、あらかじめ1.2倍とか1.5倍といった基準を決めておき、物件のキャッシュフローが細って分子(NOI)が小さくなったり、金利が上がって分母(年間元利返済額)が大きくなってDSCR基準値を下回ったりすると、投資家がもらえるはずの配当金が留保されるようになっている。このような仕組みをキャッシュトラップ(罠)と呼んでいる。
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| 日経BP社 「プロフェッショナル用語辞典 不動産ビジネス」 JLogosID : 8524048 |