配当利回り
【はいとうりまわり】
J-REITにおいては、投資口の購入代金に対して年率どのくらいの配当が得られるかを計算したもの。
配当利回り=年間の配当金÷投資口価格
J-REITと一般企業の配当利回りを比較すると、一般企業は、法人税の負担があるうえに、かつ、税引き後利益の全額を配当せずに内部留保することもあるため、J-REITより配当利回りが下回ることが多い。
また、一般企業の場合は、PER(株価÷1株当たり利益)と配当利回りに直接的な関連はないが、J-REITはほとんどの場合、当期利益を100%配当するため、PERの逆数がそのまま配当利回りになる(PERが20倍なら配当利回りは5%)。
配当利回りが高いJ-REITは、一般に下記のような特徴があると考えられる。下記のうち②、③はファンドのリスクの高さを反映している。
①1口当たり純資産価値に比べて投資証券の市場価格が安い。
②負債比率が高い(不動産の利回りよりも金利が低い場合)。
③NOI利回りの高い不動産(地方物件・中小物件など)を多く保有している。
④販売費および一般管理費が相対的に少ない。
⑤減価償却費が少ない(建物が古い、建物価格の割合に対して土地価格の割合が高い)。
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| 日経BP社 「プロフェッショナル用語辞典 不動産ビジネス」 JLogosID : 8524205 |