ネットワーク機能を備えた機器同士が、通信相手を識別するために用いる固有の番号。物理アドレスとも呼ぶ。48ビットで構成し、通常は「00-C0-4F-CA-AA-41」のように、ハイフンまたはコロンで区切った16進数12桁で表現する。パソコン本体やルーター、無線LAN子機など、イーサネットに接続する機器には必ず割り当てられる。 通信をする際、各機器はOSI参照モデル第2層であるデータリンク層に設けられたMAC層(media access control layer)を参照して通信相手を特定する。機器同士でMACアドレスが重複すると通信ができない。このため、IEEE(米国電気電子技術者協会)がイーサネットに接続する機器を開発する各メーカーに対して、MACアドレスの割り当てを行う。12桁のうち、前半の6桁がメーカーを表し、IEEEはこれを割り当てる。後半の6桁は、各メーカーがユニークな番号を自社製品に割り当てる。