パソコン用語辞典 基本用語 53 TCP/IP【ティーシーピーアイピー】 Transmission Control Protocol/Internet Protocol IPを使って構築したネットワーク上で、TCPまたはUDPを使ってコンピューター同士が通信する環境、またはそこで使うプロトコル群の総称。インターネットはTCP/IPで実現したネットワークであり、LANでも利用される。2地点間がIPでつながりさえすれば、経路上にある個々のリンクはどんな回線を使ってもよいのが特徴。TCP/IPが誕生するきっかけになったのは、1969年に米国防総省が構築したARPANETである。 TCPとUDPの違いは信頼性の有無。TCPは、コンピューター間にコネクションと呼ぶ論理的な通路を設け、相手に届いていないパケットを再送したり、相手の受信能力を超えるパケットを送らないようにしたりするなどの制御を行う。対してUDPは、コネクションを設けず、相手の受信状況にかかわらずデータを送り続ける。 UDPは処理が簡単な分、パケットを高速で送れるため、リアルタイム性が重要なストリーミング系アプリケーションで使われる。 1台のコンピューターが複数のコンピューターやその上で動く複数のアプリケーションと同時に通信できるように、TCP/IPにはポート番号という仕組みがある。アプリケーションは、相手のアプリケーションが使うポート番号を指定して通信を始める。【図版の説明】【TCP/IP】IPでつながりさえすれば、個々のリンクにはどんな回線を使ってもよいのが特徴【参照語】ポート番号UDP 日経BP社「パソコン用語辞典」JLogosID : 8528435