BTRON
【ビートロン】

Business TRON

　1980年代に提唱されたTRON構想に基づく、パソコンや携帯情報機器向けOSとその仕様体系。ハイパーテキストによるファイル管理システム（実身／仮身モデル）や、漢字の異字体の取り扱いなどに特徴がある。対応する機器やアプリケーションソフトは少ない。
　1989年ごろに、文部省（現文部科学省）が学校に導入する教育用パソコンOSの候補としてBTRONが有力視された。しかし、米国から非関税障壁になるとの指摘を受け、それをきっかけに開発の機運が沈静化した。
　1991年12月にパーソナルメディアが、BTRONを組み込んだノートパソコン1B/noteを発売。1994年4月には、PC AT互換機で動作するBTRONとして1B/V1を発売した。1996年にはセイコー電子工業（現セイコーインスツル）が、BTRONを携帯情報端末に使ったBrainPad TiPOを発売した。Windows上のアプリケーションソフトとして動作するBTRON仕様のOS「超漢字」もある。

【参照語】
TRON
超漢字

日経BP社 「パソコン用語辞典」 JLogosID : 8531507