Pentium Pro
【ペンティアムプロ】
米インテルがPentiumの後継製品として開発した32ビットCPU。1995年11月に出荷を開始した。製造コストが高くパソコン用としては普及しなかったが、サーバーには広く使われた。Pentium II以降の同社のパソコン向けCPUは、Pentium Proに基づいて開発された。
486やPentiumよりもさらに幅広くRISC技術を採用したことが特徴。可変長のx86命令をRISC風の固定長の命令に変換してから処理する。この仕組みに加え、本来の命令の順序に関係なく命令を処理する「アウト・オブ・オーダー」、実際の利用の有無にかかわらずあらかじめ命令を実行する「投機実行」、10~14段のパイプラインステージを持つ「スーパーパイプライン」、長いパイプラインを効率良く動作させる「分岐予測」など、当時としては最新の高速化機能がふんだんに盛り込まれた。また、CPUコア内部の高速化だけでなく、データの入出力も高速化するために、256K/512K/1MBの2次キャッシュをCPUパッケージに内蔵した。
【参照語】
Pentium
Pentium II
| 日経BP社 「パソコン用語辞典」 JLogosID : 8532801 |