吉川[関東地方] 角川日本地名大辞典

吉河とも書く。県南東部，中川左岸の沖積地に位置する。一説には，鎌倉期に吉川三郎が土豪館を構えたというが，不詳。地内からは，応永18年・同26年・文安３年・同４年・文明12年などの年紀を有する板碑を出土している。なお当地域一帯を二郷半と称し，二合半・二江半とも書くが，かつて吉川・彦成の２郷があり，ほかに彦成以南を下半郷と称したことから，二郷半という地名が起こったという（定勝寺鐘銘／二郷半領松伏領村の歴史）。
【吉川宿(中世)】　戦国期に見える宿名。
【吉川村(近世)】　江戸期〜明治22年の村名。
【吉川村(近代)】　明治22年〜大正４年の自治体名。
【吉川町(近代)】　大正４年〜昭和30年の北葛飾郡の自治体名。
【吉川町(近代)】　昭和30年〜平成８年の北葛飾郡の自治体名。
【吉川市(近代)】　平成８年〜現在の埼玉県の自治体名。
【吉川(近代)】　明治22年〜現在の大字名。