かこつべき
【かこつべき】

〔〔和歌〕〕〈源氏・若紫〉
[訳]「なぜ『かこたれぬ』と書かれているのか、そのわけが分かりませんので、気がかりなことです。いったい私はどのような『草のゆかり』なのでしょうか」
<参考>若紫を自邸の二条院に引き取った光源氏は、手習いなどを教え、古歌の「◎(知らねども)武蔵野といへばかこたれぬ(よしやさこそは紫のゆゑ)」を書きつけ、わきに「◎ねは見ねどあはれとぞ思ふ武蔵野(むさしの)の露分けわぶる草のゆかりを」という歌を書き添える。思慕する藤壺(ふじつぼ)への恨みつらみを、その血縁の若紫を見て、光源氏が思わず書き表したのである。この歌は、その間の事情を知らぬ若紫が、光源氏の行為を不審に思って詠んだ歌である。→ねはみねど…〔〔和歌〕〕

![]() | 東京書籍 「全訳古語辞典」 JLogosID : 5097024 |




