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湯本
【ゆもと】


(近代)明治22年~現在の行政区名。はじめ湯田村,昭和39年からは湯田町の行政区。湯本と槻沢の集落からなる。なお,湯本・槻木沢は江戸期にも湯田村の集落名として見えている(本枝村付並位付など)。奥羽山脈中の和賀川上流の東岸段丘面上に位置する。地内には中世の虎間館跡などがある。槻沢地区で多少水田が広がり,湯本地区で温泉が湧く。地名はその泉源地にちなむ。温泉は万治元年の発見と見え,延享年間頃には湯坪3か所といい(夏油温泉一見記),宝暦年間頃には夏秋の間羽州の四民老少男女僧侶ともに絡繹として来往し,浴する者は年間を通してほぼ2,000~3,000人と多く,これは病気を回復させるためといわれた(沢内風土記)。明治26年正岡子規が当地を訪れ「山の湯や裸の上の天の川」と吟じている(はてしらずの記)。その句碑は温泉街の裏,温泉神社近くにある。現在では湯治温泉場の性格は失われ,近代的温泉街となっており,旅館は17軒(昭和58年8月現在)。温泉丑まつりは7月下旬。また湯本博物館があり,民具や鉱山資料などを展示。明治4年の戸数34,昭和10年頃の世帯数100,同31年の世帯数207・人口1,139。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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