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小豆沢
【あずさわ】


旧国名:武蔵

荒川と新河岸(しんがし)川の南岸,中山道の東側沿いに位置する。村名の由来については,平将門が貢物のアズキを運送中,船が難破しそのアズキがこの入江に流れ込んだことによるという説(新編武蔵),飢饉の年にアズキの束がこの沢に流れ着き,村人らは喜んでこの沢の村名としたとする説,この地に七々子(ななこ)崎という7つの岬と12の入江があり,洪水で米が流れ着いた。村人らは腐るのを恐れてアズキを入れて赤飯にして食べてしまった。これを聞いて上流の米の所有者が訴訟に及んだ。ところが裁決は小豆沢の村人に有利となったので,村人らはそれを感謝して鎮守の十二天社に,その赤飯を奉納,通行人にもこれを与えたとする説,十二天社の祭礼は毎年6月15日で,村人らは赤飯をつくって通行人にも与えた。この赤飯を食べると妊婦は安産するといわれ盛大になったという説,「アズ」とは崩れた崖のことで小豆沢の地形はまさに崩崖と一致するとする説(地名の語源),アズサ(梓)の木が繁茂する「アズサザワ」がつまって「アズサワ」となったとする説(板橋ものがたり)などである。新義真言宗薬王山東光院龍福寺の境内には,建長7年から永正5年に至る年紀の明らかな板碑が20余基もある(板橋区史)。地蔵堂とともに創建の古いことがわかる(新編武蔵)。
小豆沢村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
小豆沢(近代)】 明治22年~昭和7年の志村の大字名。
小豆沢(近代)】 昭和18~現在の板橋区の町名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7058304