芝
【しば】

旧国名:武蔵
柴とも書く(武文)。東京湾に臨み,海岸に沿って東海道が通り,中世から芝浦と総称されていた。地名の由来は古くから芝の生えた地であったことによるという説がある(地名辞書)。永享6年の古文書に芝原と見え,文明年間の「平安紀行」に,芝という所を過ぐるとて「つゆしげき道のしばふをふみちらし駒にまかする明くれの空」,「廻国雑記」には「芝の浦といえる所にいたりければ,塩屋の煙うち靡きて,ものさびしきに,塩木運ぶ船どもを見て,やかぬよりもしほの煙名にぞたつ舟にこりつむ芝の浦人」と記している。中世では江戸湾の重要な港の1つであった。明治5年の東海道線開通後,急速に埋立が進み,海岸からは遠くなってしまった。
【柴村(中世)】 戦国期に見える郷村名。
【柴町(近世)】 江戸初期の町名。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7061087 |




