天神山遺跡
【てんじんやまいせき】

高槻(たかつき)市天神町地区にある弥生中期~後期の集落遺跡。標高20~50mの小高い丘陵上に位置する。遺物の散布は,周辺丘陵全体に及び,三叉に分かれた丘陵上(西丘・東丘)を占める。大量の土器とともに,太型蛤刃石斧・扁平片刃石斧・石錐・石鏃・石槍・石剣・石包丁・砥石などが出土した。また,分銅形土製品1個の出土も注目される。竪穴住居跡には円形・隅丸方形のものもあり,方形住居床面にはベッド状遺構が確認できる。当遺跡で重要なことは,遺跡内から銅鐸が発見されたことで,現在,東京大学教養学部所蔵の突線鈕2式・6区袈裟襷文銅鐸とロサンジェルス美術館所蔵の突線鈕4式・6区袈裟襷文銅鐸である。前者は,昭和27年秋に旧地主の松下金三郎が中井丈太郎と測量作業中,三叉尾根中央先端から偶然に発見したもので,周辺には他の遺物はまったく確認されていない。後者は,正徳年間に発見されたと推定されている。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7151710 |




