草尾田里
【くさおだのり】

旧国名:因幡
(古代)奈良期~平安中期に見える里名。因幡(いなば)国高草郡布勢郷のうち。東大寺領高庭(たかば)荘に見られる。「因幡国高庭荘検田帳案」(東南院文書/平遺193)の天平勝宝7年図注に「北三条草尾田里 八坪一町百八十六歩」がみられる。同じ「因幡国高庭荘検田帳案」の宝亀4年には「北三条草尾里八坪一町百八十六歩」,弘仁14年にも「北三条草尾里八坪一町一段廿六歩」,嘉祥3年図帳にも「北三条草尾里八坪一町」とあるから,「草尾田里」は「草尾里」の誤記とも考えられる。しかし,「草尾田里」が実在したとすれば,「草尾里」に近い,鳥取市里仁付近となろう。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7175092 |