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貞光
【さだみつ】


旧国名:阿波

吉野川中流右岸に位置し,四国山地から北流する同川支流貞光川の川口三角州の平野部と背後の洪積台地部から成る。剣山に登る貞光登山口にあたり,この登山口が最も多く利用されている。地名については未詳であるが,藤原純友の内乱の鎮定に功のあった忌部祭主の一族貞光という人物を乱後に当地で祀ったのが現在の貞光神社であるとする伝承がある。また,源頼光の臣臼井貞光が当地に住したと伝え,その子孫と称する9戸が現在でも貞光神社を祀っているという(貞光町史)。当地と山川町との間で阿波忌部氏の根拠地をめぐる論争がある。畠枝や字江ノ脇・西山には後期古墳の円墳がみられ,また中世では延文4年7月7日の年紀を有する板碑がある。字西山の熊野神社の文明12年の棟札には「奉上棟再興若王子殿 大願主源朝臣多田元明」と見え,多田氏は細川勝元の家臣と伝える(新編美馬郡郷土誌)。字町には京都の松尾神社の分霊を室町初期に勧請したという松尾神社がある。戦国期には小笠原尾張守長定の拠った貞光城と武田三郎重成の拠った谷口城および貞光城の出城である川東の塁があった。
さたみつ(中世)】 戦国期から見える地名。
貞光村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
貞光村(近代)】 明治22~40年の美馬郡の自治体名。
貞光町(近代)】 明治40年~現在の美馬郡の自治体名。
貞光(近代)】 明治22年~昭和31年の大字名。
貞光(近代)】 昭和31年~現在の貞光町の地区名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7196134