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楚辺?
【そべ】


旧国名:琉球

方言ではスビという。沖縄本島中部の西海岸,隆起サンゴ礁の台地で,水の便は悪く,スビクラガー(楚辺暗川)が唯一の水源であった。これは石灰洞のドリーネを地下10余mも降りてくむもので,犬の導きで発見したという伝説がある。現在の那覇(なは)市楚辺にもオーフィージャー(王樋川)という湧泉があり,ソベという地名は,アイヌ語の水からきたという説がある。楚辺は水利こそ悪いが,広大な平地に恵まれ,畑作中心の農業経済は豊かで,家計のやりくりが鷹揚なことをスビジューテェー(楚辺所帯)と評された。東部の赤犬子宮は,オモロ歌唱者アカインコ(赤犬子)終焉の地という。その南には,15世紀の武将である勝連(かつれん)の阿麻和利のものと伝わる岩窟墓がある。南部一帯のウエンミ原(ウエンミは降参の意)は,阿麻和利戦死の故事によると伝える。
楚辺村(近世)】 王府時代~明治41年の村名。
楚辺(近代)】 明治41年~現在の字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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