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高野郷(古代)


平安期に見える郷名「和名抄」白河郡16郷の1つ中通り南部,現在の塙【はなわ】町から矢祭町にかけての一帯に比定され,塙町大字伊香に高野平・高野明神があるといわれる(地名辞書)平安期に白河郡から高野郡が分置されるが(和名抄),当郷は入野【いの】郷・依上【よりかみ】郷・常世【とこよ】郷とともにこの時高野郡の管下に入る「延喜式」兵部省に見える高野駅は当郷内に置かれた「続日本紀」の養老3年閏7月21日条に石城国に10駅を置いたことが見えるが,「日本後紀」の弘仁2年4月22日条に「廃陸奥国海道十駅,更於通常陸道,置長有・高野二駅,為告機急也」とあり,上記10駅にあたると思われる陸奥国海道10駅がこの時廃され,同時に,陸奥・常陸の国境付近の長有駅・高野駅が増設されている従来陸奥国の往還には海道が用いられたが,この頃海道はすたれもっぱら山道が用いられるようになり,高野駅もこの状勢に応じて弘仁年間に新設された駅家同駅は長有駅(現茨城県)より続き北の松田駅に至る

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KADOKAWA
「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
JLogosID : 7268541