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習慣や常識を捨てる


【至言】
『物事を正しく見るには、習慣や常識は邪魔です。』正垣泰彦 サイゼリヤ社長

【解説】
 イタリア料理店チェーン、サイゼリヤの正垣泰彦社長は、「常識」をうのみにしない。常識をいったん否定して、それに代わる仮説を自分で組み立てる。
 仮説に確信を得たならば、他人の見方とは食い違っていても、自らの考えを貫き通した意思決定をする。批判にさらされたからといって、自説を撤回したりしない。
 例えば、サイゼリヤの料理に対して「価格は安いが、味はいまひとつ」という声があることに対して、正垣社長はこう答えた。
 「うまいものはすぐ飽きる。まずいものは食べたくない。一番売れるのはまずくないものだ。だから、当社の料理がうまくないという評価は、その通りだ」
 サイゼリヤのパスタやドリアは400~500円程度という低価格である。日本人の多くは「イタリア料理=おしゃれだけど高い」というイメージを持っていたが、正垣社長はそれに縛られず、飲食業界の常識をひっくり返し、顧客の支持を得た。
【チェックポイント1】
□ 成功するためには世の中の習慣や常識に縛られてはいけない。
【チェックポイント2】
□ 一般的な常識に代わる「仮説」を自分なりに組み立てる。
【チェックポイント3】
□ 自分の考えに自信があるなら、批判されても、最後まで貫く。




(c)日経BP社 2008
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「心にとめておきたい名経営者の至言」
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