アンドラ(地理・気候・風土)
フランスとスペインの国境,ピレネー山脈の3,000m近いいくつもの高峰に囲まれた深い谷間に,日本の種子島とほぼ同じ面積を持つアンドラはある。正式にはアンドラ公国(古くは「アンドラ中立渓谷」と呼ばれた)という。気温の年較差は非常に大きく,夏季は最高30℃,冬季には最低マイナス20℃にも達する。これは土地の高度がかなり高いこと,土地の起伏の差が激しいこと,日照の地域差が大きいことなどによっている。どの地区も降雨は多く,雨は年間にほぼ均等に降り,特に雨季というものはない。山々は高山植物が茂り,その間に豊かな牧草地が広がっている。
| 東京書籍 「世界各国要覧」 JLogosID : 14050490 |