全訳古語辞典 さ行 し 20 白い物【しろい-もの】 [名] ((「しろきもの」のイ音便))おしろい。[例]「裳(も)・唐衣(からぎぬ)にしろいものうつりて、まだらならんかし」〈枕草子・宮にはじめてまゐりたるころ〉[訳]「(袖(そで)を顔に押しあてたので)裳や唐衣(=宮中における女性の正装)におしろいがしみついて、(さぞかし顔が)まだらになっていることだろうよ」 東京書籍「全訳古語辞典」JLogosID : 5085862