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「Hepburn」ってどうやって読むの?


「Hepburn」という姓があります。オードリー・ヘプバーンやキャサリン・ヘプバーンなどで知られますが、これは、英語読みされたものです。同じ「Hepburn」の姓で、James Curtis Hepburnという米国の宣教師で、日本に大きな影響を与えた人物がいます。
ジェームス・ヘプバーンと書くとピンと来ないでしょうが、ヘボンと書くともうおわかりでしょう。そう、ヘボン式ローマ字綴りの創案者です。
同じ英語読みなのに、ヘプバーンとヘボン、ずいぶん違います。音を正確にカタカナで表せば、ヘボーンが最も近いでしょう。日本人が発音すれば、ヘプバーンよりも、むしろヘボンの方が、英語圏の人には伝わります。
ヘボンは一八一五~一九一一年に生きた人ですから、ヘボンの表記の方が古く、そしてより正確だといえます。「What time is it now?」を「ほったイモいじるな」とかな表記した明治時代の英語の辞書は、現代のものよりも実用的な辞書だったのかもしれません。




角川学芸出版
「話を盛りあげる究極の雑学」
JLogosID : 5180284