カントリーリスク
【かんとりーりすく】

Country Risk

海外投資や貿易に関して、相手国の政策変更、政治・社会、経済環境の変化により外貨債務の返済、投融資の回収が不能となるような危険をいう。具体的には、戦争、革命、国有化、収用等による政治的リスク、為替送金停止リスク、自然災害によるリスク、ストライキによるリスク、契約の期限前解約リスクなど、国内ではコントロールできない海外要因のリスクを総称した概念で、企業の経営上の失敗や信用危険などの事業リスクに対置される。GDP、外貨準備高、国際収支、対外債務など経済的要素のほか、政治、軍事、自然災害などの安定度などを考慮し、総合的に判断される。主に民間の格付機関が具体的な数値や危険度を公表している。アフリカ、中央アジア、中南米、その他の開発途上国においては、カントリーリスクが高く評価されることが多い。

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日経BP社 「日経ビジネス　経済・経営用語辞典」 JLogosID : 8517252